コストダウンを目指したチタン製造プロセスの開発
コストダウンを目指したチタン製造プロセスの開発を行っています。革新的な精錬プロセス技術開発(高品質スポンジチタン製造プロセス)と省工程による薄板製造プロセスのコスト低減を狙ったテーマでは、ラボスケ-ルでの検討を終え、スケールアップの段階に入りました。また、低廉原料利用時の溶融チタン中の脱酸プロセス技術開発(ラボスケ-ル)や強度、被削性に優れるチタン合金開発などを実施しています。加えて、従来のクロール法に替わる新精錬法の実用化を目指して開発を進めています。
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チタン合金開発目標
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高Feスポンジチタン自動選別機
研究成果
【特集】チタン材の革新的製造技術の開発(ISMA REPORT No.8:2017年9月)
チタン薄板の革新的低コスト化技術開発
研究成果
高品質スポンジチタンを使用し、溶解・鍛造工程を省略した工程によりチタン梱包体から圧延薄板材(0.5mm厚)を試作し、現行材と同等の金属組織と、引張特性が得られました。
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溶解・鋳造工程を省略した工程による試作
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冷延焼鈍したチタン薄板の引張特性
チタン材一貫製造プロセス技術開発
研究成果
「溶解脱酸プロセス」フロー
スクラップを含む低コスト原料を利用できる溶融チタン中の脱酸プロセスフローを見出しました。
高被削性合金の開発
合金成分+熱処理の適正化により被削性の向上を確認し、スケールアップ試作に進展しました。
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被削性評価(工具摩耗)結果(ラボ材)