世界最高性能の自動車用超高強度鋼板の開発

世界最高性能の自動車用超高強度鋼板を目指し、従来の590MPa級鋼板の2.5倍の引張強度1.5 GPaかつ従来の590MPa級鋼板と同等の伸び20%を有する、レアメタルを極力使用しない安価な炭素を活用した薄鋼板をラボレベルで開発することを目標とし、2017年度までに達成しました。

材料性能の最終目標

材料性能の最終目標

破壊挙動の解析・評価を加速する自動粒子分析装置

破壊挙動の解析・評価を加速する自動粒子分析装置

研究成果

【プレスリリース】世界最高精度0.01%レベルの炭素定量分析装置「FE-EPMA」を開発:2015年1月14日(NEDOのサイトへ)

【特集】革新鋼板の開発を支える最先端の解析技術(ISMA REPORT No.4:2016年9月)

残留γの高度制御革新鋼板の開発

研究成果

残留γを最大化し伸びを最大化するタイプAと、金属組織の微細化を併用し成型性バランスを兼ね備えたタイプBを開発しました。

残留γの高度制御による強度、伸び、伸びフランジ性のバランス向上

残留γの高度制御による強度、伸び、伸びフランジ性のバランス向上

軽元素の有効活用による革新鋼材の開発

研究成果

高炭素鋼をベースに軽元素を添加した成分設計を行い、圧延と熱処理条件を最適化しマルテンサイト組織の微細粒を得るための組織制御を行いました。微細組織にすることで既存の高炭素鋼と比較し伸びが大幅に向上しました。

軽元素の有効活用によるマルテンサイト組織の微細化

軽元素の有効活用によるマルテンサイト組織の微細化

炭素活用による革新的加工性を有する超高強度鋼板の開発

研究成果

安価な炭素の活用と、微細オーステナイトの鋼中均一分散により、2015年度までに1.2GPa級高強度鋼板の超高延性化技術を確立しました。さらに合金成分と熱処理条件を最適化することにより、最終目標である引張強さ1.5GPa、伸び20%を実現しました。(2017年度終了)

炭素活用とミクロ組織制御による強度と延性の両立

炭素活用とミクロ組織制御による強度と延性の両立

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