開発材料の実用化を促進する計測・評価技術の開発
開発材料の実用化やマルチマテリアル化にあたって、計測・評価技術は重要な役割を果たします。中性子等量子ビームを活用した構造材料等の解析や、超高強度鋼板の実装化に向けた腐食や水素脆化の解析・評価に関する研究などを実施しています。
中性子等量子ビームを用いた構造材料等解析技術の開発
構造材料内部の非破壊分析を可能にする中性子利用は、鋼板、軽量金属、CFRPなどの性能高度化に加えて、マルチマテリアル構造の接合部や接着界面の状態把握も可能な横断的基盤技術になりえます。しかし材料解析技術の精度向上やユーザーが使いやすい利用体制の確立などの克服すべき課題があります。本研究では、2017年度より産業技術総合研究所に新規小型中性子装置の導入を開始するとともに、その他の小型中性子施設(北海道大学、理化学研究所)とネットワークを構築し、中性子の産業利用での実用化を目指します。
研究成果
腐食挙動解析技術の開発
多数の異相界面を有する超高強度微細組織鋼の腐食挙動をマクロ・ミクロに評価するための技術開発を行います。
研究成果
遅れ破壊(水素脆化)評価技術の開発
自動車用鋼板に特有の成形(塑性変形)と応力や水素を考慮した高強度薄鋼板の遅れ破壊(水素脆化)評価・解析技術を開発しています。