理事長挨拶

岸 輝雄

新構造材料技術研究組合
理事長 岸 輝雄

 自動車等の輸送機器の燃費改善には、エンジンをはじめとする動力機関の効率向上とともに、車両の軽量化が重要な取組課題の一つです。車両軽量化技術開発では軽量材料を適材適所に使うマルチマテリアル化と異種材料接合が必須となり、輸送機器としての安全性を保証する上で欠かせない接合部の性能評価技術などに関する数多くの技術課題が残されています。また、構造材料そのものの軽量化も極めて重要な課題であり、高強度、高延性、不燃性等の機能が確保された軽量構造材の開発が必要です。

 当組合は、自動車を中心とした輸送機器の抜本的な軽量化に向け、革新的接合技術の開発や、鋼材、アルミニウム材、チタン材、マグネシウム材、炭素繊維及び炭素繊維強化樹脂(CFRP)等、輸送機器の 主要な構造材料の高強度化等に係る技術開発を一体的に推進することを目的として、2013年10月25日に設立されました。19企業、1独立行政法人(当時)で発足し、2014年にはCFRPの開発に係る17企業、1大学が加入したことなどから、2017年4月現在、39企業、1国立研究開発法人、1大学が参加しています。

 これまで計画以上のスピードで革新的構造材料の研究開発が進んでまいりました。2017年度は、新たに接着技術と中性子に係るテーマが加わり、さらに開発を加速するため、材料開発を支えるツールとして、近年その役割が拡大している計測技術・計算科学の手法を導入いたします。またライフサイクルアセスメント(LCA)等にも取り組んでまいります。

 当組合の活動成果が将来の輸送機器の軽量化と燃費改善に貢献するよう努力を続けてまいります。関連する官庁をはじめ、皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

 2017年4月26日

新構造材料技術研究組合 理事長 岸 輝雄